服部燕山ブログ

普通の音大生から日本の音楽の世界へ!自分の国の音楽は知らないことだらけだった

言葉の壁?

台湾にいる生徒さんKさんとは週一回のオンラインレッスンをしています。

前にも書きましたが、この方は日本語がお出来になるので、日本語でレッスンをしています。

 

今取り組んでいる曲は山本邦山先生の「雁」

難しい曲ですが、鳥の羽ばたきや鳴き声を模した部分があり、尺八の魅力満載です。

 

前述の通りKさんは日本語ペラペラで日常会話で困ったことはないのですが、やはり変わった表現やニュアンスはうまく伝わらないことがあります。

中間部分のあるところで、私が言いたかったのは

「ここの部分はねちっこく表現するので、そのあとの部分はこれと対比してあっさりと吹いてほしい」ということ。

 

このねちっこくが上手くお伝えできず、中国語に変換して画面を見せてみることに

「黏」

Kさん「ねばねば…??」「他の表現は何かありますか?」

 

そうですよね、そうですよね。何か他に言い方はないだろうか。そもそも台湾の人の感覚ではなんというのだろう、うーん「くどい??」

「疲劳的」

どうやらこの言葉は中国語だとあまりいい表現ではなかったらしく

Kさん「あ…それはきっと僕が下手くそだから…」

 

ちがう、違うんだよKさん。吹き方が悪いんでなくて、曲の表現がそうなっているということを言いたいんだ。

 

その後「重い」「渋い」「ちょっと伸びる…?」など、いろいろ表現を変えて、なんとなく納得していただけたようでした。

 

自分の語彙力の無さに絶望…。

もっと勉強せねば、と思ったレッスンでした。

 

#名古屋 #尺八 #レッスン