服部燕山ブログ

普通の音大生から日本の音楽の世界へ!自分の国の音楽は知らないことだらけだった

台湾からの生徒さん

5月某日、台湾からKさんという方が尺八のレッスンに来てくださいました。

 

日本の文化がお好きだというKさん。尺八はネットで購入、台湾にいる間自己流で練習されていたそうです。

少し吹いてもらうと、しっかり音が出ていてドレミの指使いも覚えている様子でした。

 

名古屋に2週間ほど滞在するということでその間に2回だけのレッスン。

この2回で少しでも尺八のことを知ってほしい…!

 

1回目のレッスンは音色をよくするアドバイスとロツレチの読み方。加えてタやリ、メリカリの吹き方についてレッスン。

「ちょっとでもたくさんの情報を!」と私の方が焦ってしまい超スピードでお話ししたのですが、Kさんかなり頭がいい方のようでなんなくついてきてくださいました。

1回目のレッスンではとても緊張されていたようで「手も唇も震えています」とお話ししてくださるチャーミングなKさん。

 

2回目のレッスンでは、いろいろな技法や記号の見方をお伝えしよう!ということで本曲「峰の月」と独奏曲「雁」を準備。

「難しいから今はできないかもしれないけど、とりあえずやってみよう!」と、またもや超スピードでお話し。

2回目ではだいぶ緊張もとれたようで、Kさんからもいろいろと質問をいただきました。

 

その中でとても記憶に残っているのがキャップについて。

(尺八の吹込み部分はとても薄く作られているので、傷防止のためにキャップをつけます。)

 

「先生、キャップはどこかで買えますか?今は自分で作ったものをつけているんです」と厚紙で作ったお手製のキャップを見せてくださいました。

こんなに尺八を愛してくれているのか!!と感動…!

レッスンが終わったその足で、名古屋市川名にある井手口楽器店さんに行きキャップの件をお伝えしました。

価格が高騰しているということで心配でしたが無事に買えたようです。

 

Kさんはかなり日本語がお上手でしたが、やはり専門的な言葉は難しい。そして私の方はといえば日本語しかしゃべれないポンコツ

というわけで、細かいところをお伝えすることがとても難しかったです。

ですが、私は一生懸命お話しし、Kさんは一生懸命聞いてくださる。

素敵な時間だったと、振り返って思っています。

 

無事に帰国されたKさんですが「勇気を出して燕山先生にメールを送ってよかった」とメッセージをくださいました。

とてもうれしい!

 

日本の楽しい思い出の一つとして残っていたら幸せだなーと思っています。

私もまた台湾に行きたい!

 

 

 

普段はこんなに大急ぎのレッスンはしませんから、お考え中の方は安心して体験レッスンに来てくださいね!