ある日突然
「いつも通り演奏できない」
そんな病気を知っていますか。
これはフォーカルジストニアといって、”楽器演奏における特定の動作のみ”体のコントロールができなくなってしまう病気です。
脳や体に異常があるわけではなく、健康な人でも発症することがあります。
最もよく聞くのは、ピアニストが右手に発症するというものですが、管楽器奏者の唇や、声楽家の声帯にも発症する場合があるそうです。
音大生を対象に調査したところ、1.25%の方でジストニアの経験があると示されています。さらに有名なところだとロマン派を代表するドイツの作曲家シューマンは、ジストニアによってピアニストの夢をあきらめたといわれております。
発症の原因は不明とされていますが、現在考えられている原因としては「特定の筋肉が緊張した状態が続く」というものがあるそうです。
そして、私の知人の音楽家が長年この病気に苦しんでいるのです。
そこで、私にもできることがないかと考え相談したのが、ヨガのMotoko先生でした。
私はこの先生のヨガのクラスを何度か受けていますが、毎度「こんなに体に力が入っていたのか!」と思わされます。
普通のヨガのクラスを受けてもリラックスできるけど、もっと指や腕・肺の周りなど演奏に使う部分をほぐせたらジストニアの予防になるかもしれない!そんな思いで先生にご相談したところ快くお引き受けいただけました。
日時:12/13・14日
・手指をほぐすクラス
・肺の周り・背中腰などをほぐすクラス
・心身の緊張をとるクラス
ご自分に合ったものを1レッスンからお選びいただけます。
お問い合わせ:enzanhy@gmail.com(服部)
詳しくはチラシをご覧ください。
【最後に】
練習中もしも「いつもと違うぞ」「なんだか力が入るな」ということがあった場合、それは練習不足が原因ではないかもしれません!
万が一ジストニアの初期症状であった場合、無理な練習は症状を悪化させる可能性があります。
そして、ジストニアを発症した場合に自然に治癒したという報告はないそうです。
現在では内服やボトックスなどの治療法もあるそうなので、異変を感じた場合は早めにお医者さんに相談してください。
今まで努力を積み上げてきた方々が悲しい思いをすることがありませんように。