尺八の歴史についてはいろんな記事があるのでそちらを検索していただいて、
ここでは楽器自体の特徴について書いていきます。
尺八基本情報!
尺八は竹でできた所謂縦笛で、リード(クラリネットやオーボエで使う薄い木みたいなもの)を使わずに空気をエッジに当てて音を出す楽器です。
指孔は前側に4つ、後ろ側に1つの合計5つです。
各部の名称はこのようになっています(流派により違うかもしれません)
「尺八」という名前は一尺八寸という長さが由来で、
一寸は約3センチなので、だいたい53センチ〜55センチくらいの楽器です。
アルトリコーダーより少しゴツくて少し長いものを想像していただければほぼ正解。
そして結構びっくりされるのですが
分解できます。
専用のケースもあり、半分の長さになるのでカバンに入れて持ち運ぶのも楽々!
会社や学校の帰りにレッスンがある方でも安心です。
ただ、時々分解できないタイプの尺八もあるので購入する際にはお気をつけください。
(先生がいる方は先生から買うのがおすすめです!)
一尺八寸以外もある!
そんな尺八ですが、実はいろんな長さがあります。
一番使うのが、上で書いた一尺八寸の楽器で「八寸管」と呼んでいます。
一尺一寸(約33センチ)〜三尺(約90センチ)を超えるものまでいろいろあるのですが、
本当に頻繁に使うのは八寸管(一尺八寸)と六寸管(一尺六寸)の2本です。
例えば一番有名な邦楽曲と言っても過言ではない「春の海」は六寸管を使います。
短いものは高い音、長いものは低い音が出るので、その曲のキーや民謡であれば歌う方のキーに合わせて楽器を選びます。
また音色も短いほど煌びやかに、長いほど荘厳なイメージになります。
尺八はキーのない楽器なので大きくなれば指孔の間隔も開いていきます。
長管になると手が小さい方はちょっと厳しいかもしれません。
ちなみに女性の平均身長の私が二尺二寸を持つとこんな感じ
三孔完全にあいてます
フィジカル的にできないもんはもう仕方がない…
ですが、上にも書いた通り六寸管と八寸管があればかなりの曲数できますのでご安心ください!
テレビなどで尺八を見る機会があったら、形や大きさにも注目してみてくださいね!
服部燕山